例えばサークルを運営したり何かイベントを企画したりするとき、困るのはポスターなどのデザインだと思うんです。自分たちでは作れない、かといってプロのデザイナーに頼むとすごくお金がかかる。そんな人たちからデザインを請け負うのが僕たちデザインサークル『GNING』なんです。単なる学内サークルとして学生という身分に甘えることなく、デザインは実際に誰かの目的や利益に関わるものなので社会の一員として責任を持って制作にあたっています。
『GNING』の大きな魅力は、バリエーションに富んだ多くのデザイナーたちです。部員二十二名全員がデザインを学ぶ学生であり、それぞれに得意なジャンルがあります。パソコンで絵を描く人がいれば手描きの人もいるし、写真の加工が得意な人や文章を書くことが得意な人もいる。他にも手芸や映像、音楽、あ、歌が上手な人もいますね(笑)。そんな個性豊かな部員たちを多く有するからこそ、ありとあらゆるニーズに対応できるんです。現在受けている依頼はポスターやフライヤーといった印刷物が多いですね。最近では学生団体『INpact』のフリーペーパーの制作をやらせていただきました。主に札幌市近辺の大学で配布されているので、見かけたら手に取ってみてください。
その他にもバナー制作やロゴマーク制作、室内装飾など幅広く制作活動を行っています。北大の近くにあるカフェ『In the Loop』の窓をカッティングシートで飾り付けた『ウィンドウアート』もぜひ見ていただきたい作品の1つです。僕らの制作活動は、基本的に数名のチームで行います。同時期にいくつも依頼が来ることは珍しくないので、依頼ごとにメンバーを分けて作業を進めています。依頼人とのやりとりはマネージャーと呼ばれる部員たちが対応します。依頼が入るとマネージャーが詳しいお話を伺いに行き、デザインについて打ち合わせをします。マネージャー自身もデザイナーなので、その作業にはどれくらい時間がかかるかなどの判断も下しやすく、スムーズに話が進むんです。そしてそのマネージャーを班長にチームを組み、制作に当たります。実は、このように外部から仕事の依頼を受けている学生デザイナーは少なくないんです。でもその多くは個人的なものであり、僕らのようにチームで動いてるところはほとんどありません。『GNING』のメンバーの多くは2年生になったばかりの未熟なデザイナーです。でもチームで制作を進めることでそれぞれの個性を生かし、苦手を補い、より良い作品を造り出せる。アイディアをぶつけ合うことで部員一人一人の刺激にもなる。そうして部全体の質を高め、個人の実力を上げることにも繋がっていく。それが『GNING』のやり方です。
ときどき一般の方々と《 デザイン 》の間に距離感を感じる事があります。「私たちはデザインはよくわからないので、GNINGの皆さんのセンスに任せます」このようなことを依頼者によく言われます。どうも「デザインは敷居の高いものだ」「自分たちには理解できないものだ」と感じている方が多いようで、丸投げされることも少なくありません。僕はデザインとはそもそも、目的を達成するためにはどのような表現や形態が最も効果的かを考える学問だと思います。何を伝えたいのか、見る人にどんな印象を持ってもらいたいのか。それが必ずしも依頼人と僕らで一致するとは限らないんです(もちろん努力はしますが)。だから、皆さんも僕らと一緒に考えてほしいんです。デザインはわからないと避けたりせず、もっと身近に感じてもらえれば、より良いデザインが出来上がると思います。
前年度はとにかく仕事をこなして名前を売るのに時間を費やしたので、今年度はオリジナルのイベントを企画したりと活動の幅を広げて行きたいです。また、初めての後輩が入ってくるので、それによってこのサークルがどんな風に変わっていくのかが気になりますね。僕らの代だけで終わりにならないようしっかりと体勢を整えて、これからもずっと続いて行くサークルになれるよう頑張っていこうと思います。皆様、何かデザインで力になれることがあればぜひ『GNING』にご連絡ください。